おちゃらけミクロ経済学: 独占的競争でも製品差別化 その2

2014年1月2日木曜日

独占的競争でも製品差別化 その2

製品差別化で消費者の便益が向上



前回、独占的競争の製品差別化ということで、
コンビニ大手3社のコーポレートカラーを比較してみました。




これらはWebサイトですが、コンビニが密集している地域でも
それぞれが見分けられるよう、色の組み合わせが異なっていますね。
こういうのが、製品差別化と言います。





東山のセブンイレブン / casek





コンビニカフェに見る製品差別化





製品差別化についてもう少し詳しく定義すると、次の3つの形態が存在します。



  1. スタイルやタイプの差別化
  2. 立地の差別化
  3. 質の差別化



1.はローソンなんかが顕著ですね。コンビニは、365日24時間を売りをしている
はずなのに、「100円均一」をテーマにしてます。「100円でこんなものが買えるコンビニ」
という多様性を消費者に訴えかけています。



2.はファミマのエキナカ事業で見られます。清涼飲料水やおにぎり、惣菜パンなど
扱っている商品そのものはほとんど同じです。
通勤の途中などで買えるエキナカのコンビニには、住宅地に出店する店とはまたことなる
利便性を感じさせてくれます。


3.もローソンのマチカフェを見ていると分かります。
セブンイレブンのコーヒーが100円なのに対して、ローソンでは高級路線で
180円にしているらしいです。
(すんません。どっちもまだ飲んだことがないので、コーヒー自体の説明はしません)



このように多様な質の製品が手に入るようになることは、
消費者は大変、有益です。



多様な質の製品が手に入るようになり、
不必要に高品質な製品を高い値段で買わされたり、
不満の残る低品質の製品で、我慢せざるを得ないことは、少なくなります




(「独占的競争でも製品差別化」シリーズ終わり)





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