おちゃらけミクロ経済学: 効率性とは何か? その2

2013年8月2日金曜日

効率性とは何か? その2

効率性達成するための手段 「所有権」と「価格」



前回の記事(リンク)で、


  • 市場は効率的である
  • 市場は総余剰を最大化する


ということについて書いてみました。
それでは、なぜ市場は効率的であったり、総余剰を最大化できたりするのでしょうか?



市場の余剰の最大化








「消費者も生産者もトクになるから」というのが、丸めた答えになるかもしれませんが、
それだけでは、半分ぐらいの答えにしかならないので、詳しく見ていきましょう。





取引が行われる理由→所有権





所有権とは資源であれ財であれ、価値あるモノの処分を、
好きなように処分できる権利のことを言います。



もし、自動車を買っても所有権がなく、後から政府に没収されるということになれば、
誰もすすんで、自動車の売買に応じようとはしないでしょう。



もちろん、清浄な空気やきれいな水のように、所有権が明確でない財も存在しますが、
たいていの財は、自動車のように所有権を明確に定めることができます。





Nakayan's tilt-shift The used car dealer in Yokohama 箱庭中古車屋 / pinboke_planet





取引が行われる理由→価格





価格とは経済シグナルであり、取引参加者がより適切な経済的意思決定を
行う助けとなるあらゆる情報のことを指します。



例えば、カローラ アクシオの新車価格が139万円だとすれば、
139万円以上の額を支払っても良いと思うアクシオの消費者と、
139万円以下の費用で販売できるアクシオの販売者が、
世の中に存在することが、すべての経済主体の知るところとなります。



このように所有権価格の存在によって、意欲のある取引参加者は、
すすんで取引に応じ、市場の余剰が最大化され市場も効率的となります。


(「効率性とは何か?」シリーズ終わり)





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