おちゃらけミクロ経済学: 企業はどこまで雇用するか? その5

2013年5月15日水曜日

企業はどこまで雇用するか? その5

限界生産物価値曲線から個別需要曲線へ



前々回前回と、レタス畑の労働の限界生産物価値を表してみました。


  • レタスの価格は、1tあたり2万円
  • 従業員に支払う賃金は1人あたり20万円
  • レタス畑を経営している事業者は、無数にいて完全競争市場となっている












この条件に基づくと、レタス畑において利潤を最大化させるための
雇用水準は、5人とということになります。





PhoTones Works #249 / PhoTones_TAKUMA



労働の限界生産物価値曲線について





さて、労働投入量(表の第1列)を横軸、労働の限界生産物価値(表の第3列)を縦軸にとると、
次のような、右下がりの曲線が出来上がります。



労働の限界生産物価値曲線






今回は、賃金率が20万円だったため、最適点はA点となりましたが、
労働市場の変化で、賃金率が10万円のときと、30万円のときの労働投入量を
考えてみましょう。


  • 10万円のとき→8人
  • 30万円のとき→2人


これを労働の限界生産物価値曲線に、プロットします。




労働の個別需要曲線について





上の点2つと賃金率が20万円のときの、3つの点だけを取り出してみると、
こんな感じになります。横軸に労働投入量、縦軸に労働サービスの価格である
賃金率が、表されています。



労働の個別需要曲線






つまり労働の限界生産物価値曲線は、労働の個別需要曲線であるとも言えるのです。
(つづく)

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