おちゃらけミクロ経済学: 企業はどこまで雇用するか? その1

2013年5月7日火曜日

企業はどこまで雇用するか? その1

「雇う立場」で考えてみる



前回までは、労働者の立場で、余暇と賃金をどのように
組み合わせれば良いか、考えてきました。



今回からは、しばらく立場を替えてみましょう。このブログを読んでいる皆さんは、
自分が会社や団体の社長や理事長などの事業主になったつもりで、
読んでいただければ幸いです。



何かの財やサービスを生産するためには、資本・土地・労働といった
生産要素が必ず必要なため、家計が供給する労働サービスについて、
事業主は非常に関心があります。



あなたは、自分の会社や団体が利潤を最大化させるために、
どれぐらい労働者を雇えばよいか、常に考えています



ただし、売り手(労働者)も買い手(事業主)も数が多く、自らの売買行動では、
価格に影響力を与えられない、価格受容の完全競争状態であることを想定します。






IMG_0011 / David Boyle in DC




事業主のメリット・デメリット





そもそも事業主が、労働者を雇うメリットとデメリットとは、何でしょうか?



  • メリット→追加的な生産物を得られる(便益)
  • デメリット→賃金を払うこと(費用)



さっくり言うと、メリット(便益)がデメリット(費用)を上回るうちは、
事業主は、労働者を雇い続けます。




この便益は、生産物の販売価格をかけることで、お金に換算することができ、
労働の限界生産物価値と言います。


労働の限界生産物価値(VMPL)=P × MPL




労働の限界生産物価値について






このVMPLが賃金Wより大きい限り、事業主は労働者を雇い続けます(VMPL>W)。
そして利潤を最大化するために、労働の限界生産物価値と賃金が等しくなる(VMPL=W)と、
労働者を雇うことをやめます。



これは、ミクロ経済学において一般的なルールで、利潤最大化を図る価格受容型の
生産者は、最後に投入する1単位の生産要素の限界生産物価値とその要素価格が、
等しくなるまで、各生産要素を投入する
、ということを表します。



つまり、労働だけでなく、生産の要素である、土地や資本でも、
この一般的なルールが適用されます。
(つづく)





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