おちゃらけミクロ経済学: ブラック企業における限界効用 その2

2013年3月26日火曜日

ブラック企業における限界効用 その2

「ものさし」を合わせておきましょう




今回は、労働をして賃金を得る満足感と、休息をして得る余暇を満足感をどうやって
比較するのかというお話です(前回のブログはコチラ)



労働と休息というまったく異なる体験の消費を比べるためには、
単位をそろえて考える必要があります。





Camp'Otel Family Vacation / Librarygroover





1時間あたり・1円当たり




タイトルで「限界効用」という専門用語を使っています。
この用語について経済学のテキストを読んでいると、
時間やお金の単位を使ってよく次のように表現されています。


  • 1時間あたりの限界効用
  • 1円当たりの限界効用


注目すべき点は、「1時間あたり」、「1円あたり」とつけているところです。




異なる「ものさし」でははかれません!



  • 賃金と余暇
  • ごはんとお肉



これらは、形状も量も異なります。お米の単位(石やキロ)と肉の単位(ポンド)を
そのまま比べても仕方がないのと同じように、賃金余暇をそのまま比較しても
意味がありません。



効用(主観的な満足度)をはかりやすくするためには、
まず時間やお金で単位を揃えます。



ブラック企業というと何かと人それぞれの感情が入り乱れます。
ですが、冷静に対処するためには、ほかの人と合わせやすい「ものさし」を用いる必要があります。
(つづく)








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