おちゃらけミクロ経済学: 利潤最大化と費用 その4

2012年11月26日月曜日

利潤最大化と費用 その4


固定費用と可変費用と総費用



前回のブログより、企業(会社)の最大の目的は、
「利潤の最大化」であることを説明しています。
そして、その利潤とは、次のような数式で算出することができます。


  • 利潤 = 総収入 - 総費用


この数式のうち総収入は、簡単に求めることができます。
生産数量(販売数量)×販売価格です。
しかし、総費用については、総収入のように簡単に求められません。



なぜなら、ひとくちに総費用といっても、


  1. 固定費用(平均固定費用)
  2. 可変費用(平均可変費用)


という、2種類の、異なる性質の費用があるからです。
これらは、生産量が変化し、均した(ならした)ときに、異なる動きをします。
実は、この両者の異なる動きが、費用と利潤の話を、複雑にしています。



といっても、これらのことを「教科書的」に説明すると、
ブログのアクセス数や、平均滞在時間が、減少しそうです(苦笑)
簡単なケーススタディをしながら、説明していきましょう。




ソフトクリーム

RIMG1471 / vaboo.com


信長くんのソフトクリームビジネス(その2)



信長くんのソフトクリーム屋さんでは、
下記のような生産関数(従業員数と生産量の関係)があります。
また、信長くんは従業員1人当たり、1日8,000円の賃金を支払っています。



その他の、可変投入物(牛乳、コーンなどの変動経費)には、
ソフトクリーム1個につき、50円がかかります。10,000円が必要です。



信長くんのソフトクリームビジネス 可変費用と総費用






基本問題の確認



【問1】

110個のソフトクリームを作るときの、可変費用総費用は、いくらになるでしょうか?
また200個の場合は、それぞれいくらになるでしょうか?





ヒント1:問題文にあるワークシートの、ピンク色の部分について、計算をしましょう。



応用問題にチャレンジ



【問2】

信長くんのソフトクリームビジネスにおける、
可変費用曲線総費用曲線を、図示してください。






ヒント1:問題文のワークシートの、可変費用総費用を取り出して、グラフを作成しましょう。



【問3】

はじめの220個を生産するときの、限界費用はいくらでしょうか?
次の400個を追加生産するときの費用は、いくらでしょうか?
それ以降の、追加生産の限界費用をすべて算出してください。





ヒント1:下のワークシートを参考にして、青色の限界費用の部分を計算しましょう。



信長くんのソフトクリームビジネス 可変費用と総費用と限界費用







(答えは次回のブログで!)

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