おちゃらけミクロ経済学: 利潤最大化と費用 その3

2012年11月25日日曜日

利潤最大化と費用 その3


問題のおさらい




前回のブログでは、3つの問題を出題しました。
問題のポイントは、以下の通りです。



  1. 問1 固定投入物可変投入物の区別
  2. 問2 生産関数の図示
  3. 問3 限界生産物の変化について



基本問題の確認




【問1】答え



  • 固定投入物→ソフトクリーム製造機、冷蔵庫
  • 生産関数→牛乳、コーン、カップ、トッピング、労働力


管理会計的な言い方をすると、前者は固定費用、後者は可変費用と言います。
「長期的」に考えれば、信長くんは、製造機や冷蔵庫の台数を、変えることができます。
ですが、ここでは話を分かりやすくするために、「短期的」に考えてみましょう。



【問2】答え





信長くんのソフトクリームビジネス 生産関数グラフ





信長くんのソフトクリームビジネス 生産関数グラフ




上の図の通りです。労働の投入量が、増えるに従って、
ソフトクリームの生産個数の増加率が鈍るようなグラフができます。
労働の投入量と生産個数は、直線的な正比例の関係にはなりません。



応用問題にチャレンジ!



【問3】答え





信長くんのソフトクリームビジネス 限界生産物の計算



信長くんのソフトクリームビジネス 限界生産物の計算



問2の答えのように、限界生産物が次第に減少するのは、
「限界収穫逓減の法則」が、働くためです。



答えの解説





信長くんのソフトクリーム屋さんの場合、
固定投入物として、ソフトクリーム製造機と冷蔵庫の台数は、固定されています。



ということは、
ソフトクリームを即売するにしても、作り置きにするにしても、
販売できる量には、おのずと限界があります。



労働の投入量が少ないとき、固定投入物が「遊んでいるため」
生産量を増やすことは、比較的簡単です。



ですが、従業員が増えるに従って、それに対応する製造機や冷蔵庫は、
フル稼働の状態に近づきます。また台数も固定されているため、
生産数量の増加率は鈍ります



従って、労働投入量を1単位増加させたときの限界生産物
(従業員を一人増やしたときの、ソフトクリームの生産個数)は、
次第に減少していくことになるのです。
(つづく)









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